★Skrillex - All I Ask of You (feat.Pennybirdrabbit)
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beatportから引用 |
・Released Date : 2010, 12/21
・Album : Scary Monsters and Nice Sprites EP (4/9)
・Label : Big Beat Records
・Genre : Dubstep
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近代EDMの全盛期を彩ったレジェンドプロデューサー / DJの一人であるSkrillex自身の、3番目となるリリースである "Scary Monsters and Nice Spirits" に収録されているこの一曲は、アルバムのテーマの一つ、"素敵な精霊”を表現したかのような旋律的な印象を持つ。
再生すると軽快なステップ*で曲が始まる。それがビルドされていく中で、その高揚をなだめるかのように介入してくるモノトーンシンセが一気に世界観を変えると同時に、聴者を一気に引き込む。
軽快さを継承したテンポキーパーに付随して聞こえるPennybirdrabbitの歌声が心地よく奏でられる時に比較的に静かで、効果的なビルドアップが発動する。
個人的にこの構成をそう呼んでいいのかは疑問が残るけど、テンポキーパーが止まってボーカルのみの大胆かつどこか旋律的なパートの展開。
これは、それまでの聴者の色んな高揚感を遮断させ、一気にボーカル単体へとフォーカスさせることで、彼らのマインドを完全に取り込める構成の印象。( あと、一番注目を集めやすいのもあるかもね)
ドロップは、より軽快で少し哀愁を感じるモノトーンシンセで雰囲気は最高☺️
曲全体の印象は、すごくゆったりとしていて強力な印象を持っているので、生活の音とかにめっちゃ良さそう!!!
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❶. アルバムのテーマと二曲の共通点
上述から見て取れるに、このアルバムには二つのテーマがある。
"恐ろしいモンスター" と "素敵な精霊"。
アルバムにはそれらに準じたドロップがあるわけだが、その二曲の共通点 / 類似点から想像できる面白い構成がある。
まず、その二曲の明示だが一つはこれで後者、もう一つの恐ろしいモンスターは "Kill Everybody"というもので、狂気的で攻撃的なシンセ展開が特徴。
テーマとはいえど相反するこの二つにどんな共通点があるかというと、上でマークした軽快なステップ。
厳密にいうとそれ以外にもあるけど、一番わかりやすくて、アグレッシブなシンセ展開の中で垣間見れるそれはまさに良心の呵責 / 少量の自制心 / 罪の意識 etc...
巷には実はこの二曲を合わせた一曲を作る予定だった話も存在するけど、個人的にはこのスタイルで良かったなと思うね。
❷. 構成上の強調とジャンルの越境
提唱ジャンルについても触れていきたいと思う。
これは確認なんか要らんと思うけど、もちろんDubstep. 曲の構成観点から見てもしっかりそう。
ただそこに試聴時の印象が入ってくるとまた違ってくる。
どこか哀愁があって、全体的なフロウもしっかりとテーマと合っているし、上記にもある通りボーカルにフォーカスしている構成もあるので、これはポップスの要素を多く練り込んだとも取れるよね。
これはEDMによくある勘違いと思うけど、初めから最後までずっと提唱ジャンルを一貫しているピュアなドロップは少なくて、色んな要素とかジャンル的な構成を結果的に含んでるのが多いねんけどさ、Skrillexはこのジャンル越境というか要素の取り込み方がめっちゃ秀逸なプロデューサーの一人と思う!
これはEDM全般に言えることやけど、音のサンプリング元を想像したり、調べたりすると面白いよ。
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